ガイドトーンを知る。

これを知るとジャズの入り口に立つ感じです。

今まで、コードを外さないように吹くとすると、

つまりバンドなりセッションなりで、
音が外れて変に聞こえないようにするために、分からなくなったらとにかく

ルートを吹いてしまえ!

という手がなくはない。

でも、ルートはベースが弾いていることが多いので、どうもかっこ悪い。
しかもコード感なり、調性(この間やったそのキーを暗示している音が在るか無いか)
が出ない。

そこで、この【調性を決定付ける音を結んで行く】というのが「ガイド・トーン・ライン」
とよばれるものです。
・・・音の流れをガイド(案内)してるのね。

通常ガイドトーンはコードの3rdと7thになります。

あれ、もうチンプンカンプンですか?

もう少し頑張りましょう。

ジャズではコードは4和音が基本、つまり4つの音がいっぺんに【ジャーン】と響くと
明るい感じだったり、暗い感じだったり、する。

この【感じを決定する】のが3rdと7thつまりルートから数えて3番目と7番目の音なんですよ。

試しに、ピアノなど鍵盤楽器でド・ミ・ソ・シとド・ミ♭・ソ・シ♭をならしてみてください。
最初のは
Cメジャーセブンと言ってとっても明るい響きですよね。
次のはちょっと暗いというか寂しい感じ、

このコードはCマイナーセブンと呼びます。

メジャーセブンとマイナーセブンの違いは何か?

ミとミ♭、シとシ♭ですね、ほら、3番目と7番目が違うでしょう。

だから、この音をアドリブで強調するように吹くと、ベースとぶつからないで、

溶け合ってコード感(調性)がだせる。

このときでジャズでは「サウンドしてる」なんて言います。

次に、ド・ミ・ソ・シ♭と鳴らしてみてください。

さっきより暗い感じはしないけど、なんか不安定な響きが感じられませんか?

これ、Cセブンといいます。

メジャーでも、マイナーでもありません。

ブルースではこの何チャラセブンがいっぱいですが

さっそく、ブルースの最初の4小節でサウンドしてみましょう。

この時、ちょっと約束があります。コードが換わるとき、できるだけ音が【跳躍しない】ようにします。
1小節目のD7(レ・ファ#・ラ・ド)の3rdファ#を吹いたら、2小節目G7(ソ・シ・レ・ファ)の3rdはシだけど【飛びすぎる】のでファ(ナチュラル)=7thを吹きます。
すると半音だけの移動ですね。

3小節目、4小節目は1小節目と同じです。
ファ#→ファ→ファ#→ファ#、という非常に滑らかなガイド・トーン・ラインができました。
5小節目からご自分でやってみてください。

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