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2008年04月28日

どしたの?したのど?

本日は「下の音が出にくいんですけど!」というときの確認事項をお知らせします。

チェックすべきはここです。



なんか変ですか?


なんと!!



つまりオクターブキーを押していないのに いつも押した状態になってしまっているわけです。

この本体のオクターブロッドとネックのオクターブホールを開けるシーソーキー の間には適度な《アソビ》が必要なんですね。

スカスカじゃ逆に反応悪すぎですが。

「高い音は調子よく出るのに下のドが極端に吹きにくい!」なんて時は チェックしてみてください。

写真ほどでなくても、キーが少し浮いていることがあります。 特にネット販売などで買った新しい楽器をお持ちの方で 調整が甘い楽器にありがちです。

でもこれ大きな音で吹いている時は気がつかない場合もあります。

それと!

昨日まで調子よくブカブカ吹いていたのに、いきなりどのリードもダメ、な感じになったときは 大抵どっかが息漏れしていることが多いです。

僕は、
左手の「ソ、ラ、シ」辺りから漏れ始めます。

毎日吹いている人は3ヶ月に一度はリペアの人に見てもらった方がいいですね。

この息漏れ、ハードケースに入れていても起こってしまいます。

とくにクルマで移動する人や電車で床にケースを置いて毎日移動する人、
《ケースへの振動》が楽器にも伝わり、少しずつ良くない隙間を作り出します。

それを予防するのがキークランプです。

ケースの中でも常にトーンホールを塞いでおけるのです。
どんなに練習する人だって、吹いている時間よりしまってある時間の方が長いでしょ。
だから実はこのキークランプ、息漏れ予防効果だけじゃなく、

★新しい楽器のパッドをトーンホールへ馴染ませる効果がある!

もうわかりましたね、
「あいつより早く音抜けさせたい!」
という人は速攻で導入しましょう。

各楽器(ss,as,ts,bs)用でサイズなどが違いますので、ご注意ください!

お急ぎください。
↓↓↓↓↓

2008年04月09日

ジーン・アモンズをご存知ですか?

jug.jpg お勧めCD:ジーン・アモンズ「ジャグ」
日本ではイマイチ評価が低いというか、知名度が低いと言うか、なんでこんなイイ音楽をみんな聴かないのかな?と前から疑問に思っているんですよ。

ワタクシ、実はテナー奏者の中ではポイントをかなり高く置いています。楽器の巧さとか、そんなことではなくて、テナーサックスの音楽として上質なのですよ、安心して聴ける。

たとえば、夕方濡れ縁でとなりの熊さんと将棋をさしているとボス(アモンズのあだ名です。このアルバムのタイトル通りJUGというあだ名もあった)が舶来の葉巻をくわえ、テナーのケースを抱えてのっしのっしとやってきた。

「あー、ボスのお出ましだ」
「ほんじゃ聴かして頂きましょう」
てな感じで、井戸端でおかみさんの洗ってた白菜を横に押しやって即席の「高座」を設えます。

「おう、そんじゃ、ごめんなすってよ」と井戸端の柱に腰を寄りかけて「ブウォ~ン」とキズだらけのテナーから太く逞しい音を奏でるボス。

すると長屋の連中が音を聴き付け「お、ボスが来てんだね!」とワラワラ集まってきて、月が昇るとボスを中心に輪になってみんなでブルースを踊り出す。
そんな感じです。(様子、わかります?)


なんといいますか、独特な親しみがあるのですよ、それこそ頼れる親分だから。

アルバムの選曲も気を衒った所がないし、「アモンズに駄作なし」と昔のファンも言います。
変わり映えのしない音楽、と言ってしまえばそれまでですが、私は大好きなテナー奏者です。

彼の誕生日は1925年4月14日。ということで今月のアーチストはボスに敬意を表しフィーチャーいたしました。

一躍有名になったソニー・スティットとのバトルアルバムBoss Tenors: Straight Ahead from Chicago 1961もぜひ聴いてみてください。
「枯葉」がちっとも枯れてない
ご機嫌な演奏にあなたもノリノリのはず。

そして、彼の遺作となったのは74年のその名もGoodbyeです。
ボスが大きな背中にテナーを背負って、「じゃあな、あばよ」と天国への階段を昇って行く涙なくしては聴けないアルバムです。

生涯その無骨なまでのテナースタイルを変えなかったボス。今夜あたり、じっくり有り難く味わおうではありませんか。