2008年5月20日

高音色士風的貴公子って誰だ!?



本日は香港特派員!のMAIKOさんによる、 ケニーGコンサートレポートです。

昨日はお釈迦さまの誕生日...で香港は祝日でした。
この週末はケニーGのコンサートの余韻に浸ってました。
家でもヘビーローテでずっとCDかけてましたよ。

HK$890は高い!!と思っていたけれど、でも、コンサートの後はそんな気持ちふっとんじゃいました。時間にして3時間余り。曲数にして20曲を超えています。最新CDからは3曲だけでしたが香港や中国で有名な曲、そして香港と言えばジャッキー・チェン(と今も言えるのか...)が韓国の女優さんだったかとデュエットした曲までしっかり織り込んで来ていました。(ジャッキー・チェンとは香港の前に北京であったコンサートで会ったとか。本人は上海経由で5/8に香港入り、その夜にはやはり既に香港へ戻って来ていたジャッキー・チェンと一緒に夕食を共にしたそうです。)

サプライズでミュージシャンの紹介をしている際に突然そのジャッキー・チェンがステージに花を持って登場。「夕べそんなこと一言も言ってなかった!!」とはケニーGの弁です。(言ったらサプライズにならない!!)

会場は香港の空港近くにできたアジア・エクスポ・アリーナというところ。最近は外国人のアーティストは好んでここでコンサートをするようになりました。もうすぐエルトン・ジョンのコンサートがあります。(プラシド・ドミンゴとか、何とかアギエラなどもここでやりました。)

会場のキャパはMaxで1万3,500人。この数字分のチケットを販売する予定だったのかどうかは知りませんが会場の設営状態からすると最後方の部分は空席がありましたが買い手が居れば主催者側は販売する準備はしていたと思われます。

ステージに対しての地上席で3,000人です。横50人で私は前から30列目です。 これからこの会場でコンサートを観る際はもたもたせずにさっさと前の席を確保する方がいいなと思いました。ステージには大きなスクリーンがあったので良いとは言え演奏中のケニーGを至近距離で、とは残念ながらかないませんでした。

が、ですね...。
実は地上席の前方でこんな状態ですから地上席の後方、この地上席をU字型に囲む形でのバルコニー席の人たちははっきり言ってステージのケニーGなんて肉眼で拝もうにも無理な状態です。結果、ケニーG本人が動き回りました(笑)。

ほぼ定刻(8時開演で8時15分位でした。→プレ・パフォーマンス・サイン会で会場で新しいCDを買った人で希望者は並んでCDにサインをもらえました。それが影響したとは言え15分だけのずれは奇跡です。/香港の歌手のコンサートなどは開演予定時間の40分遅れ位でだいたい始まりますから。)にスタート。ステージ上のバックミュージシャンがイントロを演奏し始めます。でも、本人はいつまでたっても出てこない。で、アルトサックスの音がぶわ~んと鳴り出した。と、スクリーンに客席が映し出されたのです。

なんとご本人後方バルコニー席に居るじゃないですか!!「え~!!」って感じです。
コンサートでソプラノ以外も演るのは聞いたことはありますがいきなりです。
サイン会の時(私もCDまた買って並びました。→だってツアーライブ録音の特別CDも付いていたので...。)に着ていたブルーのコットンシャツを着替えて真っ白なシャツに黒のジーンズ。くりくり髪が音楽にあわせてなびいています(って感じです。)。アルト持ってるケニーGの図がしっくりこない私ですが、ご本人は実に楽しそうに踊りながら(形容するなら本当に踊ってます)楽しそうに吹いてます。

バルコニー席の一部を開けて階段を設置。セキュリティのスタッフが本人の足元に注意を払いながらケニーGは演奏を続けてどんどんステージに向かってきます。観客は携帯電話やデジカメでばんばん写真取ったりビデオ取ったり...(こういうのがYoutubeに流れ出るんでしょうね。)。残念ながら曲名はわかりませんがダンサブルな元気一杯の曲でした。ステージまで距離がまだ有る中で1曲目を終えたご本人は楽器をソプラノに持ち替えました。次の曲です。アルトの時とはちがって、ひんやりと、でも気持ちのいい透き通った風が流れ始めたって感じのすばらしい音が響きます。

私の席のすぐ前方にお立ち台のようなものをスタッフが作り出したのに気がつきました。「絶対ここに彼は立つ!!」と思った私は本人がまだ到着もしていないのに場所取り決行。案の定、このお立ち台に...。そして、その時に彼の曲はロングノートを披露する部分に来ていたのです。お立ち台の上でクルクルと台の上を周りながら延々とノートが続きます。先生も観に来ていたらしく「あれってどれ位だった思う?」とコンサートの後で聞いたのですが「3分は余裕であったよ。やりすぎ。(笑)」と。

一定のリズムでぷくっとほっぺが少し膨らむんです。で、そのほっぺがしゅ~っとしぼむ。表情は全然苦しそうじゃないです。本当に延々と続くんですよ。1mない至近距離でみた私、だんだん不謹慎ですが、おかしくなってきました。「え~、どうなってんのぉ!!!」って感じです。オーバーシャツ状態だったのでお腹の動きは見えませんでした(もっともこの場合はお腹に息はためませんよね。)が、これがあの「ギネス記録のケニーGの循環呼吸奏法だ。」って感じです。デジカメのフラッシュがまぶしかっただろうなぁと思う点はすごく残念です。(私は機会音痴なので携帯にカメラ機能はなし。コンサートでデジカメはご法度だと思うのでもって来る気もなし。でも、香港の人はスキあらばでしょうか?準備万端です。決していいことだとは思いませんけれど。)

この2曲目をその後ステージに戻ると同時に終えて、またアルトでの演奏です。 またステージで動く動く...。「こんなに元気のいいステージをこの人はするんだ。」と思いました。大きなステージを行ったり来たり。サックス持ってまた踊ってました。表情はやわらか。まるで長い間待ち望んでいたおもちゃをもらって遊び始めた子供のようです。
そして、よく喋る...。挨拶は広東語で。(かなり練習したと思われます。)
曲の合間で、その曲を作った時の思い出なども披露してくれました。

やっぱりソプラノだと「ケニーGだ。」って感じです。新しいCDからの曲3曲もそうですが、ツアーCDの中に収められてる曲のいくつかは「ちょっと違うことに挑戦してるなぁ。(→イメージが違う。)」と思わせるものもありどの曲も楽しめました。

「北京でジャッキーに聞かれた。どうしてひとつのノートをあんな風に長く吹き続けられるのか?」って。「理由は簡単、口で吹きながら鼻から息を吸ってるからです。(...と簡単に言うな!!)」...「吹くと当然息はなくなるから鼻から吸って補充しないとね。補充すれば吹き続けられるよ。」...「ここで吹きながら鼻で息を吸ってるのをお見せします。」

サックスに付いているマイクを外しました。

会場はし~んとしてます。マイクを顔に近づけたと思ったら、彼吹き始めました。マイクなくてもよく音が響きます。私の席でも十分に聞き取れます。...と思ったら「しゅぅっ。」と音が...。鼻で息をする音をマイクが拾ってるんです。 音は当然出続けていますが...。あんなにするどく息を吸い込むもんだともは思いませんでした。それこそ鼻水をすすり上げるような勢いです。〔ぷぅ~~~(しゅぅっ)~~~(しゅぅっ)~~~(しゅぅっ)~~~〕って感じです。

で、にっこり「ねっ?」って。

「ねっ?」じゃないですよ!!

「ジャッキーがこの方法を会得したらずっと台詞喋り続けられる。」って。
「言わなくてもわかってるだろうけれど、ぼくは人間ですよ~。特別なことをしている訳では決してないです。はい。」(この人はこんな明るいオジサンでしょうか?)

テンポの良いお喋りも沢山ですが肝心の演奏もどんどん。次から次へと曲が続きます。

しっとりした曲、コミカルな曲、緩急織り交ぜての演奏は時間が過ぎて行くのを忘れさせてくれます。...と彼またステージから居なくなった。その間にベースの人のソロ演奏の部分がありました。(バックミュージシャンの方たちも実に楽しそう。)そして、それが終わると間髪いれずに次の曲のイントロが...で、今度はテナーの音が会場に響きます。でも、スクリーンは映さない...。みんなが「どこだどこだ」ときょろきょろし始めます。今度は地上席の最後方から登場です。今度は会場をジグザグに動き出した。でも、最後はまた席の近くに歩いてきます。

ラッキーでした。片手が空くノートの際に何とご本人が手を差し出した。

握手してもらいましたよ!

(<気>のパワーが移って私のサックスも多少ましにはならないかしら...と、そんな訳はありませんが。)おまけにウィンク付き。
横の席の女性が「いいなぁ。」って。(えっ?私にウィンクしてくれた訳ではないと思うけれど...。まぁいいか。)

ステージに戻るとすぐにソプラノに持ち替えて...「この素晴らしき世界」です。アームストロングのビデオがスクリーンに映し出されて、いわば共演ですね。この後も数曲。続いて「タイタニック」のテーマ曲のイントロが流れます。...もう、サックス演奏のてんこ盛り。

ここでミュージシャンもみんなステージ中央へ。終わりです。

一旦みんなが居なくなりましたが当然「アンコール」。
ほどなくケニーG再登場。この時既に時刻は11時前。
スクリーンに曲名が「カデンツァ」というものであることを会場の観客に告げたと思ったら演奏が始まります。ソプラノの美しい旋律がどんどん繰り広げられます...。
うっとりしてたのですが、はっと思いました「この人また息継ぎしてない!!」。
「またこの人は鼻で息吸ってるの?」「でも、こんなに早いテンポでしかも複雑な旋律...鼻から吸うにしても...。」...と思ったらスクリーンにドアップが。やっぱり息継ぎ自体はしていないと思います。手のアップも映ったりするもんだから何ともいえませんが。

4分位の曲だと思います(特に短くもなく長くもなく...だったので。)、終わった瞬間に「ふぅ~。」という仕草。(やっぱり息継ぎはなしか?!) 会場は拍手の嵐です。

この頃には再びバックのミュージシャンが再登場。さらにもう1曲。曲名はわかりませんがしっとりと歌い(?)上げる様子は「高音色士風的貴公子(ソプラノサックスの貴公子)」ケニーGです。

※中国語(北京語)でサックスは薩克管(さぁくぅぐぅぅん)と言います。が、広東語は一方言であることから、もともとの音を漢字表記にすることが多々あり(もちろん新聞等は標準中国語です。)、サックスは色士風(せっくしぃふぉん)と言います。

この曲が終了で再度全てのミュージシャンがステージ中央へ「ありがとう。また来ます。」の言葉とさわやかな笑顔を残してステージを後にしました。

私はこのあと「ポスト・パフォーマンス・サイン会」へ。友人がコンサートにこれなかったのでCDにサインをもらおうと再度列に並びました。(何枚買ってもサインはそのうちの1枚にのみサイン...ということだったので2枚にサインをもらうためには2度ならばないといけない!!)

すごい人数が並んでいましたが、にこにことそしてもくもくとサインをしていくケニーG。そしてひとりひとりに「Thank you」と。すごい人数って本当に半端じゃないんです。主催者もよくこんなに沢山のCDを会場に持ち込んできてたなぁって感じです。(ここで1万3,500枚売り上げる気だったか?!) サインだけでも大変な作業。そしてずっと続く彼の「Thank you」の声。すてきな人ですね。

ここで全て終了~で時刻は00時20分。自宅に戻ったのは1時過ぎでした。
即効シャワー浴びてベッドにごろ~ん。MP3に既におとしてあったCDの曲を耳にして「コンサート再び」...でしたがいつのまにか眠りこけてました。

コールマンもよかったけれど、ケニーGもよかったです。

添付は会場でのパンフレットです。表紙と中の記事。(いつも通りスポンサーの広告ばかりでケニーGの頁は見開き2頁のみ。おまけに中文のみ。これはいかんよなぁ...と思いました。)ポンコツスキャナーで写りも今ひとつですがご参考まで?!



MAIKOさんありがとうございました!!

正に興奮覚めやらぬ、という感じですが、香港のコンサートの方が日本よりサービス良さ気ではありませんかね?

では、今月のサックスアーチストは高音色士風的貴公子で。

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