2011年9月 6日

音がちゃんと出ないのは、自分のせいか?

今日はサックスを始めた方にお願いをいたします。

高級な楽器を頑張って買った人はともかく、ですが、
「その分レッスンにお金をかけよう」
という米国流のまっとうな考えでリーズナブルな楽器を選んだ人に。

最初は安い楽器でいいと思います、私も。
特に台湾製でもいいモノがたくさん出てきたのでびっくりします。

しかし、二つだけお願い(確認していただきたいこと)があるのです。

1.調整がちゃんとできている事。

サックスは新品でも調整がなされていないと、
息漏れなどがあってちゃんと鳴ってくれません。

「新品買ったんだからから、音が出ないのは私が悪いんだ。」

と楽器のせいなのに、自分のせいにしてしまうんです。
特に通販で買っちゃった人は必ずリペアマンさんに見てもらってください。

2.マウスピースとリガチャーは最低限メーカー物を。

この前クリニックにお越しになた方は、台湾製のM~という私も推奨する楽器をお持ちでしたが、マウスピースとリガチャーが【困ったチャン】でした。

つまり「まともに音にならないマウスピースとリガチャーの組み合わせ」で買ってしまっている人がいらっしゃるわけです。

リガチャーはリードの振動を楽器本体に伝える【車でいえばギア】という上手い説明があります。

中・上級者はその「ギア」の感じで吹奏感や好みの音色を作るために様々な素材やデザインのものを求めます。

しかし、初心者の方は、
「そもそも自分の道具でちゃんと吹けてるかどうかが判定できない」
わけですからどれを選んでいいかわからない。

マウスピースはセルマーやバンドレンをお勧めしますが、最初は安いヤマハの4Cなんかでもいいので、
リガチャーだけちょっといいモノを選んでください。

バンドレンから優秀だけどちょっと高い「オプティマム」と従来品「マスター」を融合させた、 質が適度に良く良心的価格のラインナップが出ました。
↓↓↓
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アルトサックス用 M|O リガチャー ゴールドラッカー仕上げ


もちょっとご予算ある人は、24K 金メッキ仕上げ

新品の楽器についてきた無名のマウスピース、リガチャーで??となっていらっしゃる人は、ぜひ、お試しになることをお勧めいたします。
2010年10月26日

ネジの話

ネジというと、 つげ義春氏の「ねじ式」
をすぐ連想する世代でありますが、 今日は楽器についているネジの話題です。

音色や吹き心地、そしてよく言われるところの「鳴り」。
これに相当影響を与えるリガチャーというパーツがございます。

私も何も考えずとっかえひっかえして、 買い漁ったものです。

さて、次の写真を見ていただいて、
どちらのリガチャーが「鳴り」に貢献する品物と思われますでしょうか?

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「左!」

と即答したあなた、 いろんなもの(人?)を見かけだけで判断していませんか?

左のリガチャーは現行のマウスピースを購入したときについてくるもので、
右の「キチャナイ」ものは1万円以上する個体です。

この差は何か?

もっとも設計上どれだけ考えられているかということもあるのですが、
管楽器の「鳴り」に影響するのはモノの材質や製造法。

余談ですが日本にネジが伝来したのは、
種子島に火縄銃が来た時(1543年)と比較的新しい歴史のようです。

良いネジは1本の金属棒にネジ山を「切って」作ります。
もともとネジは皆そうでした。この製造法が右のリガチャーのネジです。

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80年代になってリーズナブルな「鋳物」で代用されるようになり、
今では有名メーカーのネジでも「鋳物」が多いです。

左のネジの拡大です。

neji03.jpg

溶かした金属を型に流し込み冷却したもの(鋳物)で、
真ん中にバリのようなラインがあるので確認できます。

ネジを締めていてポキンと折れたご経験はありませんか?
それはほぼ間違いなく鋳物です。

別に鋳物が悪いというわけではありません。
鋳物は大量生産を可能にした素晴らしい技術ですが、 最近のリガチャー用ネジに関しては金属の丸棒から削りだしたネジよりは劣る、 と私は思います。

だって鳴らないから。

楽器の鳴りに不満が生じた時、
いきなりマウスピースを変えることを検討することもありますが、
ネジを変えてみるだけでびっくりすることもあります。

まあ、現実的にはネジだけ変えるのではなく、
良いネジを使ったリガチャーを選択することになると思います。

私は廻り廻ってjazz settingの場合のリガチャーは、
セルマーのオールド純締めタイプという「なんてことのないもの」に戻ってしまいました。

「あの頃のモノ」が良いってことなんでしょうかね。

現代の優れたものではユーザーの多いこんな選択はどうでしょうか。
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更にサウンドにこだわるならDCTV処理のものを。メタルMPでもキンキンしません。
2010年1月18日

明るくエッジーにイきたい人に。

本日はハリソンであります。
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リガチャーが音に与える影響は甚だしいですが、同時に吹きやすさも求められていろいろなメーカーから多くの種類が発売されていて迷います。

時々「多少吹きにくくても『音』が良いんだからしょうがない」と操作系を伏せこんでしまう御仁も居られて恐れ入ります。
ハリソン・ハーツは最初に登場した時、私も1つ入手しました。オリジナルはオークションでかなり高値で取引されますが、ネジを締めすぎてH型のキワの部分が切れてしまったものやそこをボンドで修理してあるものも出回るので注意が必要です。
サンボーン氏がデュコフにセットして吹いていたので瞬く間に人気になったリガチャーですが、
エッジが立って明るいサウンドでした、息も入りやすくパワーも出ますね。

が、私が一番感じたのは、

「顔の前で鳴る」

という感覚です。
「音が見える」と言う人もいます。

現在では復刻版としていろんなタイプが入手できるようになりました。シルバーやピンクゴールド、グリーンゴールドなんてのもありますので、多彩な響きと吹奏感が得られそうです。

さて、年の初めに景気快復を祈って、ゴールドプレイト行ってみますか!?
お使いのマウスピースに合う型番にご注意ください。
↓↓↓↓↓↓
2008年2月26日

リガチャーの最終兵器発見!

さて皆様、本日はリガチャーであります。

皆様はどんなリガチャーをお使いでいらっしゃいますか?

掲示板でもその話題が取り沙汰されることが多いですが、
今日のお知らせはある意味、ひとつの議論に終止符を打つ製品です。

そもそも、楽器というモノはその構造がシンプルであればあるほど 音に「雑味」が無くなって行きます。

当然パーツ類も少ない方が良い。

この考え方から、現代の新しいサックス本体でも わざわざHigh F#キーレスを求めるプレイヤーがいて、メーカーもそれに応えています。

反対にHighGなんてキーをつけるモデルもありますが、便利なんでしょうか?

僕のSBAもHigh F#キーがなく、その古い金属の性質とも相まって牧歌的と言うか素朴な音がします。 (おまえがボンヤリ吹いているんだろうって!?)

話が早速ずれてスイマセン。

さて、このリガチャー、

「シームレスリガチャー」といいます。

SLL01.jpg

「Seam」が「less」つまり、「継ぎ目」が「ない」。

まるで人を食ったようなデザインでありますが、1本のパイプからハンマーリングによる手作業で叩き出された構造。

つまりネジなどのパーツは無く、ただの金属の輪っかである。

SLL02.jpg
サックス関係者じゃない人が見たら

「工事現場から何を拾ってきたのか!?」

という感じである。

これ、マウスピースにパコっと嵌めるだけです、
写真でお分かりになるでしょうか?
リードを支えるのは内側の3点の小さな突起。

【3点支持は吹奏時にリードの重心が移動しない。】

「なんだそれ?」

開発された方の説明にそうありますが、 実際どうなのでしょう?

SLL03.jpg
「あれ、このリード、こんなに鳴ったっけかな??」

リードは皆さんローテーションして使ってますよね? 僕はリードケースを3タイプ使い分けていて、本番用4枚 練習用4枚、そして二軍のケースに4枚入れています。

その中で、二軍に控えてる選手からわざと選んでみたのです。

結果、この選手、
昇格しました。

「通常の鳴るリード」で再度試しますと、
ストレートというか、文字通り繋ぎ目がない、
いうなれば「つくばエクスプレスの18km超ロングレールの快適な乗り心地」であります。

吹くのに適度な抵抗を保ちながら、息が引っかかるストレスがなくなるというか、 音にビリビリ感とか、ザラザラ感があるとすれば、そういうモノを取り除いたような音とでもいいましょうか。

ピアニッシモを吹いたときにその効果が実感できるかと思います。

また、このシームレスリガチャーにはDCT(デュアル・クライオ・トリートメント)という極低温処理(-196℃)を施し金属分子の並びを均一にしたり、プレイヤーが新しい周辺機器を導入したときに生じるストレスを軽減するための「馴染み」を出したりする「特殊エージング処理」もしているそうです。

「よりクリアーに吹きたい」
「ピュアな響きを実感したい」

そして「リードのセッティングミスをなくしたい」

これはまさしく限りなく「ゼロ」ですね。

そんなプレイヤーの期待に応える素晴らしいシームレスリガチャーは、なるほどこのお値段ですか!

でも、 「音にはゼッタイ妥協しない!」
そう決めているリードアルトの貴方、いかがですか?

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参考ページ

2007年10月23日

使って判るよいリガチャー

本日は周辺機器です。

管理人はずっと古いマウスピースに古いセルマーのリガチャーを使っておりました。

40年代~50年代前半頃のジャズを古くさ~い音で小さなハコで演るにはそれでいいんですが。 楽器本体もムカシのものなので、さすがにいろいろとハンデが気になっておりました。

そこで、左のサイドバーにもリンクさせていただいた
NY帰りのバリバリアルト奏者Tomo様も使っておられるリガチャーをご紹介いたしましょう。

ヴァンドレン・オプティマム・リガチャーです。

vandoren_opt.jpg
私も先日購入しました。


まず、ユニークなダブル・トラック・スクリューが発明ですね。
1本のネジでリガチャーの両側面を均等に締め付けることができます。

これは構造上、左右対称に締め付けが可能で
マウスピース上でもリードの微調整が簡単です。

1本ネジなのでどちらかのネジのテンションを気にしなくて済むのが有難い。
演奏中緩むのもいまのところ気配ありません。

取り替え可能なプレッシャープレートが3種類ついており、 皆さんのサウンドやスタイルによって選べます。
私はリードの繊維に沿って溝が切ってある、一番明るい音の出るプレートが気に入りました。
またカラーと抵抗がかなり変わるので、演奏する曲の傾向によってチョイスしても面白いかもしれませんね。

マウスピースをグリップする部分の金属とリードと接する部分が独立しており、リードの振動が妨げられないため

信じられないほど楽
に演奏に集中できます。

ヤ●ハやメ●ヤーの現行品マウスピースをお買い求めで付属のリガチャーを使っている人は、 是非こういうリガチャーをお使いになることをお勧めします。

練習はもちろん大事ですが、吹くのが苦しい状態で、しなくても良い練習に無駄な体力と時間を費やすのは非常に勿体のないことです。

2006年9月22日

リガチャーに魔法をかけた?



「俺、上手くなりました!」
ってクリニックで来ておられる学生さんが狂喜していたリガチャーです。


「ホントですか!?(失礼)」って言ってしまって聴いてみると、

「ウン、いい感じですね」

なんというか、伸びやかというか、「詰まる感じ」がなくなったんですね。さすが値段だけのことはあるか!

精度は世界一といわれるヤナギサワ製ですが、非常に効率よくリードが振動する点を設計ポイントにしたのでしょう。
息のまだできてない人はこういうリガチャーだと随分楽に感じるかもしれませんね。
ダイナミックレンジも広がるし。
僕なんかアルトのリガチャーはセルマーのぼろいヤツをずーっと使ってますが、たまにこういった新しいのも試して行こうと思います。

え、もうだいぶ前からあるの?・・・失礼しました。