アルトの山田穣さんご紹介です。
最近はソプラノも吹かれます。
最近のご活躍紹介の前に、、、。
1990年代、若手で台頭してきたジャズミュージシャンにスポットを当てた
『日本ジャズ維新JAM』というキングレコードの企画があって、
私は個人的にそのころのミュージシャンを応援しておりました。
特にドラムスの小林陽一(モンキー)さんを中心としたユニット、
ジャパニーズ・ジャズ・メッセンジャーズ(JJM)は、
私のもっとも好きなハード・バップを直球で攻めてくる爽快なバンドでした。
今も小林さんは日本のアートブレイキーの如く、
次々と若手ミュージシャンを取り上げJJMから巣立つ?アーチストは枚挙に暇がありません。
さて、山田さんはこのJJMでトランペットの松島啓之さんとの2管のフロントで、
本家ジャズメッセンジャーズのナンバーやスタンダードを奇を衒うことなく、
ストレートにスピード感あふれるソロを聴かせてくれました。
その後、一時活動を休止されましたが、
シーンに復帰後、またまた輝かしい活躍をされています。
ツイッターもユニークかつお茶目な発言で楽しませてもらえるので、彼のライブと共にフォローをお勧めします。
前置きが長くなりましたが山田さんのアルバムを3枚。
Old Chaterとhydrangeaは共にピアニストの早川泰子さんとのDuoアルバム。
hydrangeaの方が録音時期が早く元々私家録音的アルバムのようでしたが、
バラードMyRomanceで始まる芯がありかつ滑らかな山田さんのアルトと、
しっとりとしながらも音の一粒が煌く早川さんのピアノは、
この梅雨の柔らかな雨に濡れ光る紫陽花のようでジャケット写真そのもの!
ピアニストRayBryantからもvery nice!のコメントが。
Old Chaterは以前知人から借り受けて内容を知っていたため僕の本でも紹介したのですが(『まるごとサックスの本』青弓社、30頁)、
ぜひとも手元においておきたく注文しました。
こちらは選曲の幅が広がりお二人の感性とテクニック、そして歌心を存分に楽しめます。
デュオというフォーマットでビバップの快速調はとても難易度が高いですが、
中でもモンクのRhythm a Ningなどお二人のタイム感の良さとスイングフィールに圧倒されます。
SMILE/JAZZEDは最近リリースされたアルバムでドラムスの古地 克成さんベースの池田 潔との、
コードレストリオです。
ジャズ好きにはわざわざコードレスと書く必要はありませんが、
このアルバムを聴く限りコードレス感がまったくありません。
苦み走った山田さんのアルトだけだなく、
3人のアーチストが紡ぐ音のうねり、迸るパッションのぶつかり合い、
それらエネルギーの昇華する様にぜひ身を投じていただきたい。
ライブに行くのがベストですが、
CDでも出来るだけいい音響装置で出来るだけ音量を絞らずに音を「浴びて」ください。
CDのお求めは・・・
Old Chater・hydrangeaは早川さんのウェブサイトから、
SMILE/JAZZEDは山田さんツイッター、facebookなどを通じ極力直接アーチストからお求め頂きたいと思います。
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