リードのカットには「ファイルドカット」と「アンファイルドカット」の2種類がありますね。
私がサックスを始めたころはフレンチカット、アメリカンカットと言っていたように思います。
さてこのファイルドというのは何を言っているのか?
綴りはfiledならびに unfiledですね。
つまり
「ファイルしたか、しなかったか」??
fileを辞書で引きますと、
まず「綴じ込む」方のファイルがでてきますが、当てはまるのは、
次の「ヤスリをかける、削って滑らかにする」という方。
ファイルドカット(ダブルカット、フレンチカット)は右図。
ケーンの表皮をU字にカットした上で、その下に横一線のカットラインを入れ、その上のU字ラインまでケーンの表皮を
「削り取った」
のですね。
このリードは先端が薄い物が多く、アンファイルドカットに比べて硬めの傾向を持ちます。タイトで厚みのあるサウンドで、吹奏楽やクラッシックでよく使用されるバンドレントラディショナルやグロタンがこのタイプ。バンドレンはジャズミュージシャンも好んで使う人もいます。
図の左はアンファイルドカット(シングルカット、アメリカンカット)。
リードの先端が厚めですが、ファイルドカットに比べて柔らかめの傾向があります。パワフルで深みのあるサウンドで、ジャズやポップス系で使われることが多いでしょうか。代表選手はRicoやラ・ヴォーズ。
そのマウスピースにはこのリードが合う。と決め付ける人もいるのですが、
どちらかというと、マウスピースよりは
「にんげん」
との相性のような気がします。
知り合いのリペアマンで「Ricoの#4しか吹けない」という人がいますが、マウスピースはファイルドと相性よいと言われるセルマーラバーを使っています。
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