楽器のアップグレード相談を受けることがあります。
ヤマハのエントリーモデルで始めたものの、やはり物足りなくなる方がほとんど。
よくできた楽器なんですけどね。
で、なぜアップグレードを考えるか?
1.人と比べてなんとなくチープ感が漂う。
2.1~2年ほど吹くと、なんとなく上位製品・上位ブランドが気になる。
3.マウスピースを替えたら、なんとなく本体も替えたくなった。
という流れが多そうです。
そう、「なんとなく」なんですよ、ほとんど。
最初の楽器を銀座の楽器店で、
「最初に良いモノを手に入れられるのが結局お得ですよ」
とフランス製の最高モデルを薦められることが少なくありません。
これ、一理あります。
買い替え、を前提としなければ!
しかし、続くかどうかわからん!
それに、アルトよりテナーが欲しくなるかもしれない!
いや、自分にはソプラノにより魅力を感じるかも?
と思いつつも、「とりあえず」アルトのエントリーモデルを手にしたアナタ。
私は正解◎だと思います。
物事はステップアップでしょう、違いますか?
そのサックス始める切っ掛けとなったエントリーモデルは、
お子さん、お孫さん、
はたまた吹奏楽部に入ったお知り合いのご子息にお譲りすれば
大変に喜ばれるのです。
で今日の本題、ステップアップの方向性ですが、
この「なんとなく」を見える化しましょう!
1.同じメーカーでランクアップしてプロモデルを買う。
2.別ブランドを試して、さらなる変わった感を体現する。
3.禁断のヴィンテージ領域に足を踏み入れる。
ワタクシ、全部やりました(泣きながら)
いま。修理・リペアでワタクシがお世話になってるハセカンさんに、
令和元年、在庫情報が出ました。
こちらから3方向性をご案内しましょう。如何でしょうか!?
YAMAHA 82Z
フィル・ウッズがプロトタイプから開発に協力した「ジャズ用」をハッキリ謳うモデル。
ヤマハでランクアップなら間違いなくこの路線でしょう。
僕も好きな楽器です。
Selmer Alto Serie2 special
さあ、こういうのは、ほとんどお店には並びません。
特注品ですからね。
ジャズを演奏するならセルマーならシリーズ2までを推す人が多いです。
特にシリアル50万番以前のもの。
この個体は番手もいい時期のものだし、フルGP(ゴールド・プレイト=金メッキ)で重厚かつ綺羅びやかなサウンド。
さらに特別彫刻(拡大図は今日のアイキャッチ画像)が施されております。
値段もそれなりですが、こんな個体数年に一度出るかでないかですぞ!
そして、テナーでアップグレードを狙うアナタ!
テナー吹きの方は、なぜかアルト吹きよりヴィンテージに行く割合が多いのが特徴です。
やっぱりコルトレーンやブレッカーの影響でしょうか?
まずアメセルの5デジット(シリアルNoが5桁)
5万3千番だから1952年製ですね。
このころはまだコルトレーンの吹くSBA(スーパーバランスドアクション)と番手が被るので、あの頃のサウンドを求める方はお試しいただきたい個体。
それと、ブレッカー番手の8万番がでました!
フラセルですがこれは良いですよ。テナーで8万番を持つなんて、一生モノでしょう。
ぼーっと生きてんじゃないよ!!ってお店のサイトにも書いてある!!
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