「こんなもん貼っ付けてっから、上手くなんねえんだ!」
と有無を言わさずベリッと剥がしてしまうクラシックサックスの先生がいらしたそうです。
サックスの指導もいろんな流儀がありますから、
誰それ門下生となるとその先生の流儀に従って研鑽を積むことになるので、
「ならぬ」ものは「ならぬ」のでしょう。
その先生の真の心は量りしれませんが、
ある人によればその【ならぬ理由】は・・・
リードによってマウスピースを咥える深さは違ってくるべきで、
パッチを貼って歯の位置を固定してしまうと、
そのフレキシブルな対応が出来にくい、と。
固定されるかな?
確かに貼らなければ、良く滑るので、フレキシブルでしょう。
でも、僕は滑るのが嫌です。
それと楽器の振動が歯を伝って頭蓋骨に響くのが心地よくない。
何より大切なマウスピースが歯で削れていくのが何とも辛い。
「マウスピースは消耗品である」というとらえ方をする人も一定数以上おられるようですが、
僕は「これだ!」と思えるものに出合えれば、その万が一のバックアップを1本キープできれば、
出来るだけ同じマウスピースを使いたい派です。
上記の理由でマウスピース・パッチ(クッションともいう)は、
私は自分も使うし、人にも勧めています。
歯が滑るな、音がうるさく感じるな、歯の傷がつくのはそう言えば嫌だな、
と思われる方で特にご指導される先生のお咎めがなければ、
導入されることをお勧めします。安いもんですからね。
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