ポール・デスモンドになりたい! Emily ~月刊スタンダードvol.10

サックスが上手くなる

さて、暫くぶりの月刊スタンダードで、もはや月刊ではございませんが、季刊とするのも乱暴な気がしますので、引き続き宜しくお願いいたします。

柔和なトーンで柔和なバラッドを紡ぐのが素敵なポール・デスモンドの演奏で有名な「エミリー」を吹きたい!という生徒さんが居られます。

例によりまして元ネタの確認から。
黒本で邦題が【卑怯者の勲章】となっているので、恐らく戦争映画ではないかと、、当たりでした。
しかもエミリー役はあのジュリー・アンドリュースではいないですか!

アイキャッチ画像は当時のポスターですが、なんと艶めかしいというか、60年代ぽいというか、、

この曲の流れるこれまた結構濃厚なラヴ・シーンをどうぞ。

モノクロだからなんとなく流せますが、気になる方は更に濃厚なる本編をお探しください。

で、デスモンドの演奏はこちらですもんど。

こちらも例によりまして、テーマとアドリブ1コーラス分を採譜しました。
まあ、アルペジオ練習の見本のようなラインが美しい刺繍のように綴られていきますが、これコードに沿ってゆっくり噛み砕いて浚って頂きたいと思います。

リズム的には十六分と付点八分や三連アタマ抜きにしたほうが正確なニュアンスになりそうな箇所も、あえて八分のカップリングにしています。
レジェンドのニュアンスを忠実に採譜するのもいいですが、エッセンスをコピーし、自分なりのニュアンスで吹くというのも表現方法の練習(特に耳の)になると思います。

アルト用Ebの譜面はこちら。
Bb、C譜 ご入用の方はツイッターよりDMくださいませ。