But Not For Me コルトレーンチェンジにトライ~月刊スタンダードvol.11

アーチスト

さあ1年の計であります。
ステイ・ホーム!もいつまで続くかわかりません。

楽器をやってる皆様はこの苦難というか試練というか、「禍」を敢えてチャンスと言い換えてしまうのは如何でしょう。
不謹慎?
いえ、そうではないのですよ。

自分のおかれた環境に「自分で、ある設定」をすることで人間は必ず成長します。

12キーの練習でもなんでもいいんですが、例えば本日のお題、
【避けていたコルトレーンチェンジにトライする】というのもそのひとつじゃないでしょうか。

代名詞である「ジャイアント・ステップス」は幾多の教則本にも取り上げられますんで、このサイトではトレーンの上記レコードから「バット・ノット・フォー・ミー」を。

But Not For Me (Coltrane Change)concert

昨年末にバンドのリハーサルでコレやったんですが、相棒のトランペット(クリフォード・ブラウンを信奉)が
『何度も聴いて演ってると普通に聞こえてくる』
と言うのですよ。

But Not For Meはド頭が一般的なセッションでは2度セブンスのコードを叩きますが、オリジナルはトニックの1度メジャーセブンスですね。

で、コルトレーンチェンジもその後ややこしいんだが最初のコードはオリジナルコードなわけです。
で長三度進行を2度経て、トニックに戻ってくる。
これが浮遊感漂いつつもいつしか普通に聞こえてくる理由の一つかもしれません。

更に今回振ったコードネームですが、一般的に2つ目のコードはコンサートキーでEbMからF#7と記述されますがコルトレーンの吹いたメロディはEb音です、D#でなく。いや、と思いたい。

次がBM7に解決するF#7をインポーズしたとトレーンが考えんた、なんだけども、僕はここをGb7としました。
ベースがホールトーン進行をしてるのとテーマだけはこのほうがフラット系で合致するような気がするのです。Gb/Abとか。

トレーンはソロに突入すると見事にF#7→BMの関係性で吹いているので、上の解釈は見事に瓦解するのですが。。

別にコルトレーンチェンジの解釈に異を唱える気は毛頭ありませんし、僕のようなヘッポコのインチキ解釈ですので気になる方はF#7に直されてください。

例によりまして、Eb、Bb版ご入用の方はDMくださいませ。