Paul Desmond Quintet Plus the Paul Desmond Quartet
雨の休日出勤でネットラジオDemensions in Jazzをつけておりましたら、
優しいアルトが奏でるEverything Happens to Meが聴こえて参りました。
ちょうど次のご紹介アーチスト誰にしようかな?と思って窓の外の雨を見ておりましたら、
この音色はピッタリではないかと思いました次第で。
こうした優れたアルバムが国内発売されないから、ジャズ人口が増えないのだ!と憤るところでありますが、いや、気がついた人が口コミで同胞にお伝えすれば良いんですよね。
まあ、この趣味の良い選曲をどうぞリンク先でご確認ください。
このデスモンドは、デイブ・ブルーベックと
「つるんでいない」ので、
非常にしっとりした魅力がストレートに堪能できます。
ブルーベックのことを悪く言ってしまいましたが、これは、「デスモンド=テイク・ファイブ」というアリナミンVドリンクのCF刷り込みが巷にあるせいだ。
この曲でジャズに入った、あるいはサックスを始めた、なんて人までいるほど日本人に好まれる曲です。
でも、この変拍子の曲は確かに魅力あるんだけれども、毎日聴きたいか?頻繁に演奏したいか?
となると実はそうでもない、と言うかイヤである(私は。)。
ライブでも、「テイクファイブ演ってよ」とリクエストしてくる人ほどあまりジャズファンでなかったりする。
テーマだけ聴いて、ドラムソロになると
「あゝジャズ聴いた聴いた、お勘定!」
と帰るオヤジにこのタイプが多い。
で、今日は何が言いたいかと申しますと、テイクファイブしかデスモンドを聴いたことのない人にもっと聴いて頂きたいアルバムがあると言うことです。
ブルーベックのエグいピアノに引き立てられなくても、彼の魅力は分かるのです。ピアノレスでこそ引き立つ、デスモンドのクリアーで優しい音色がドンエリオットのメロフォンと絶妙に絡む名曲の数々。こういうアルバムが鬱陶しい梅雨を清々しく過ごさせてくれると思います。
余談ですが、このアルバムでベースを弾いている人、Norman Batesといいます。
私はこの名前でこの映画を思い出してしまいました!さ、さぶっ!!
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