久々の投稿であります。
やる気がなかったのではありませんで、ネタがなかった。
それはやる気が無いからだろう、と堂々巡りになります。
同じ楽器に40年近く関わっていると、「音楽の本質的なこと以外あまり気にならなくなる」
などと言ってみたい。
やっぱり色々気になるのは精進がまだまだ足りませんね。
さて本日のお題「ネック問題2.0」であります。
約2年ほど前、生徒さんがヤナギの楽器をお持ちでネックをアップグレードされたお話をお伝えしました。
https://sax55.com/2019/08/10/yany_neck_upgrade/
これはこれで素晴らしい選択で、瞬時にグレードアップ効果に喝采であった。
で、私も500円玉貯金をしながら機会を伺っておりました。
私のメインはSA80、いわゆるシリーズ1という33万番なのですが、
これにマッチするであろう中古?ネックがやっとこさ目に止まり、500円玉貯金をじゃらじゃら数えると買えそう!
そして先日入手致したのであります。
光り輝くPGP<ピンクゴールドプレート>でありまして、インナー(管の内側)も金メッキが施されております。
いそいそとスタジオを予約して、早速味見をしてみます。
・・買いに行ったお店ではロクに試さなかった(事情あり)ので。。
2~30分吹いたでしょうか、
せっかくアップグレードを夢見たので、夢を見させてほしい!と願ったのかもしれません。
そう、結論は純正ネックに置き換わることはありませんでした。
理由はいくつか考えられるんですが、下の写真をご覧ください。
ばっちい方が純正というのはお判り頂けると思います。
写真の撮り方が下手なのですが、純正のほうが角度があって、若干太めです。
もう一つオクターブキーの穴が大きいのが純正。
マーク6でもネック角度の低いのを好むメイシオ・パーカーの話とか聞いたことがありますが、
慣れ親しんだネック角度は案外と気なるものでした。
ネック径の太さとオクターブホールの大きさに関係するかはわかりませんが、
ピアニシモの反応は純正に分があり、フラジオなどのアタリにはPGPに軍配です。
生徒さんに聴いてもらったら、
音色的にはPGPが「コンサート用」というコメント。
一長一短それぞれにあるかもですが、
完全に置き換える決定打はありません。
今の所、このPGPネックはシリーズ2のジュビリー前のシリアル(50万番後半?)あたりの時代のもので、
シリーズ1にはちょっと新しすぎたのかもしれません。
ネックのチョイスは新しい楽器に新しい楽器用のバリエーションが正解ということでしょうか。
暫く塩漬けしてまた比べてみようと思います。
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