なんてのがあったら私が教えて欲しいのですが。
冗談ではなく、いま我々管楽器関係者にとってはかなり「マジック」的な効果を発揮するモノが出ました。
ナノ・リキッドをご紹介いたします。
ジャズライフ10月号でも取り上げられましたが、気付いている人はまだ少ないようです。

これ、炭素系の微粒子をオイルに溶かしたもの。
どうするかと言うと、この【半液体】をリガチャーとリガチャーのネジ、ネックと本体など金属同士のわずかな隙間が生まれるところに刷毛で塗るのです。
実験してみました。
まず、リガチャーのネジ。

「なんじゃ、こりゃ!」
リガチャーにピンクゴールドのメッキをかけたのかな(どうなるのかは知りませんが)
とにかくリガチャー自体のクオリティが上がった気がするのです。
音質的には「要らないノイズが減ってクリアーになる感じ」です。
音と吹奏感が激変し、心拍数がいやでも上がる自分をなだめながら、今度はネックの本体とのジョイントする部分へ塗布。
・・・・・
息の入り方が非常にスムーズです。リペアマンにバランス調整をしてもらった直後のような、
あの、いつまでも吹いていたい感じ。
あのですね、
なんちゅーか、ほんちゅーか(古いね!)
ネックと本体が溶接されている
とでもいいましょうか。楽器がたった1分でグレードアップした!
と錯覚します。
さまざまな「バランサー」なるアタッチメント類がありますが、
それらはもちろんとても考えられて作られたアイテムなんだけども、
基本的に「プラス」するもの達ですよね。
「にゃはははははは!!!ブイ! (Vサインよ!!)」
このナノ・リキッドは「マイナス」つまり塗ることによって、
パーツを少なくしていく感じがするのです。
考えてみれば我々が楽器を吹くとき、接続部分やネジ類はしっかり締めてあっても、実は楽器全体として一緒に振動していない。
アルプスの山に木霊する、角笛の澄んだ音を想像してみてください。
角笛奏者の「ぽーん」と遠くまで響く丸い音は、エネルギーロスがほとんど気にならない
「ピュア」なものです。
いうなれば、ナノ・リキッドは複雑な現代楽器サックスを、あたかも1本の角笛のような
ダイレクトな響きに近づけるアイテムといえるでしょう。
サックスの接合部分でのエネルギーロスが減少するだけで、
音ヌケが抜群によくなり、その結果、より「音楽」に集中できるのです。
鳴りにくい楽器をお使いの方だけでなく、初心者や学生バンドの人たちにも、楽器コントロールに使うエネルギーを「音楽」へ向けるエネルギーに使わなければ、とても勿体ないことだと思います。
参考サイトはこちら
最近のコメント