お勧めCD:Dearly Beloved / Stanley Turrentine
梅雨明けが間近な?東京地方であります。
さて、夏になりますとシアサッカーのジャケットに黒のニットタイをしていた広告代理店時代が懐かしいです。
銀座通りでそういうカッコウをしているのは大概代理店マンで、
「あ、あいつもサボってる」というのがバレバレでした。
だったらそんな目立つ格好すんナっつうんですけど、
せっかく松屋の
「銀座の男市」
で¥19,800で買ったのでみんな見せびらかしたいんですよね。
で、派手なのはジャケットだけじゃなくて、スーツになってるやつです。
でシャツは、ピンクのボタンダウン。
このコーデで靴は「黒か、茶か」で一日中仕事せず争っている先輩もいました。(茶だと思うが)
え~前振りが長くてスミマセン。
シアサッカーのジャケットを颯爽と着こなし、誰に渡すのか薔薇の花束に柔らかな視線を送るタレンタイン。かっこええなあ、黒人だから余計にかっこ良い、くそ。
ブルーノートのレコードでおそらく最も明るいジャケットデザインでありますね。
どちらかというと「ただでさえ夜」のイメージのジャズレコードでありますが、
タレンタインも「ブルーアワー」「ミッドナイトブルー(ギターのケニー・バレル名義)」という深夜は任せろ的アルバムがある一方で、このような「真昼」というか「ひょっとすると午前中かもしれない」恐れのある(まどろっこしいな)アルバムもこしらえたのは、おそらくこのコットンジャケットが自分ではこれほど似合うと思わなくて、写真を見たら「これならあの彼女に見せ付けたい!」
と考えたんだと思う(うそをつけ)。
さて、お待たせしました。
実は現代テナーの人気者エリック・アレキサンダー君が
「僕の中には、タレンタインがいるのですよ、ふっふっふっ」
と言ったことがあるのをご存知でしょうか?
「俺はコルトレーン」「いやロリンズだ」「レスターさ、じつは。」テナーマンは自分のルーツを語るときこういった巨人の名が聴こえてきますが、タレンタインをなんの衒いもなく挙げる人は少ない。
エリックがCD「ニューヨークの休日」でDearly Belovedを吹いているのはこのアルバムの影響なんですね。
だからエリックをお好みの方は、こちらのアルバムを是非聴いていただきたいと思うのです。
セッションで定番の「My Shining Hour」なんかもハッピーフィーリングで太陽燦々であります。
いっつも黒い服着てる御仁、この夏はシアサッカー着こなしてテナーを吹いてみてはいかがでしょうか!?かっこよろしいでえ。
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