去り行く夏に聴くサックス。

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お勧めCD:100 Years of Latin Love Songs/Paquito D’Rivera

は、この人ですねえ。

最近というか、もともとクラシックサックスのマスター(7才でデビュー!)でヨーヨー・マ
との競演などでクラリネットの名手でもあるパキート。

真に楽器をマスターしたらこうなります。
の見本プレイですが、いや、もう彼の手にかかった楽器は、

おもちゃ。

でありますね。

キューバのイラケレというバンドメンバーだったころは日本では「知る人ぞ知るプレイヤー」でしたが、その後米国に亡命し頭角を現します。80年代後半にラテンフュージョンが流行ったとき、国内盤で「サマー・エクスプロージョン」というアルバムが出ました。

私はこのレコードを買って「サックスちゅうもんは、ホンマえらい音域の広い楽器でんなあ」などと感心だけしておりました。

そう、フラジオ自由自在はこの人が先駆者(?)ではないでしょうか。まあ曲によってキューキューとフラジオ音域が気になることもありますが(嫉妬?)コントロールできてしまうとそっちの音域が

こっちの音域!

になってしまうのですね。

このアルバムはキューキューが抑えられた美しいナンバーが並ぶ、去り行く夏を惜しむようなアルバムです。

モヒートとかパパヘミングウェイなど、ぜひキューバンなカクテルを召し上がりながらお聴きくださいませ。
残暑厳しき日本の9月アーチストはパキート・デリベラさんでした。