2.0ってなんだよ。
前回の投稿が10年前でしたよ。
つうことは10年間はネジの話から遠ざかっておりましたとさ、ということです。
今回学生時代の友人の勧めがきっかけで「重い」腰を上げたわけです、イテテって。
10年前の話は黄色い本にも掲載されましたのでそれなりに業界でもリガチャーのネジは、
【丸棒削り出し】が良い!
という一定の評価があったようです。
さて今回は、ネックジョイントスクリューと呼ばれるもの。
ネックを本体に装着して締めるときのネジですね。
此れ、今プロもアマチュアもこぞって取り入れる人が少なくない、というか多い。
ブランドからも ヤニーブースター、柴ネジ、イヤーズネックスクリュー、そしてウッドストーンネックジョイントスクリュー
ストーンさんウェブサイトからの拝借コピーですが「銀合金製スクリュー。音のつながりが良くなり、音色自体に艶が生まれます。高音部の細くなりやすい音質をふくよかかつ力強く変化させます。」とあります。
さて、僕が上述しましたように【腰が重かった】その訳は、この部分のパーツの重要性をそんなに感じていなかったからなのです(試していない)。
だって、柳さん以外の本体メーカーさんはセルマーにしろヤマハにしろネジは本体の一部であり、
「パーツ化して販売していない」
でしょう?
さて、前フリが相変わらず長いんですが、
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オリジナルのネジがちょっと緩みやすくなってしまった
というキッカケがあったのです。
一番右のが、オリジナルのネジ、なんか頼りないね。そりゃ30年以上ぐにぐにやってるからヘタるか?
在庫が3本あったので試させていただきますというと、
『此れは売れるわ』
あなたねえ、こいつら1本ずつキャラクターが違うのでありますよ。
びみょ~ってワードが流行りましたが、微妙ではありません。
確実に変わります。
恐らくね、聴いてる人はそんなにわかんないと思いますよ。「ネジ変えただろう?」なんて。
でも吹き手は「オオッ!」というくらい。

僕は一番右のやつにしました、って写真ではわかんないよね?
偉そうではありますが今回僕の採用判断を申しますと、艶とかふくよかさという「聴覚フィーリング」に属するものではなく、
息を吹き入れたときのレスポンス感、
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楽器の骨密度が増したというか、音の立ち上がりが「確実」になる感覚
です。
逆に言うと適当に吹くのが許されない感じ。
レッスンでは常々この「なんとなく吹くのはヤメましょう」って言っているんだけど、
まさにそういうちゃらんぽらんに吹くと下手さがバレるというかフォーカスされてしまう。
全音域をクロマチックで上行下降してみるとよくわかります。
全体がイーヴンに反応するようになるのでリードが勝手に仕事をしてくれます。
音のつながりが良くなり~という説明が此れに当てはまるんでしょう。
冷静に考えますと、30年以上ほったらかしだった可動部分をおニューにしただけ、
ということかもしれません。
そういう意味では永年吹いている楽器をネックやマウスピースをとっかえないで、
吹奏フィールの違いを確かめたい方に特に試していただきたいと思いました。
今度はライアー(譜面ハサミ)側のネジも試してみようかな?
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